「品質保証」と聞いて親しみのない方にも分かるように、どのような考え方を持つと良いのか、まとめてみました。
予防保全の考え方が重要!
不具合発生に対して論理的思考!
自社製品のものやサービスの製品品質(機能上・性能上)に責任を持つことが、品質保証の仕事とされますが、どのような考え方を持っているかが重要になります。
モラルを持つ
品質保証に限らず、全般的に言えることですが『モラルを持つ』ことはマストです。
昨今、技術の進歩と共に製品の機能・性能は向上しているのにも関わらず、大手企業や様々な業界での品質問題(不正検査、データ改ざん、仕様相違…等)が顕在化しており、信頼を損ねかねない状況となっています。
「日本製=品質が良い」というイメージも時代錯誤になりつつあるのかもしれません。
そのため、基本中の基本ですが、最低限のモラルを持って仕事に携わりましょう。
品質保証の理想状態
品質保証の仕事として自社製品の『ものやサービスの製品品質に責任を持つこと』になりますので、社内で良品が製造され、社外(出荷後の客先やユーザー元)で壊れることなく使用され続けれることが理想であると言えます。
つまり、品質保証の出番がなく、ヒマなほうが会社的には良い状態と言えます。
結果的に、良いサイクルが回すことができ、更に良い状態の保持に繋がります。
不具合発生に対して、事後対策がほとんどだと思われますが、設計過程、製造過程で不具合を発生させない『予防保全』の考え方が重要になります。
時間がなくて、なかなか対応できないと思いますが事後対策と比較して、予防保全は短時間・低コストでの対応で済ませられることが多く、事前に悪い状態にならないように『根本から防ごう』という考え方になります。
予防保全の実施方法として、発生確率、発生影響度の高いものから対応して
発生確率、発生影響度の低いものはあとから対応することで効果的な予防保全になります。
不具合・不良発生時の考え方
不具合発生時の対応として下記状況が考えられます。
表からも分かりますように、No.1,2の状態を目指しましょう。
また、発生した不具合・不良の分析に対して、論理的思考が求められます。
簡単な手順を下記に示します。
1.発生状況を把握する
2.発生原因を突き止める
3.他製品への波及性はあるか
4.是正対策・再発防止策を施す
是正対策を施すと業務内容が増える方向になり、不具合が発生して是正対策を施す度に担当者・担当部署に負荷がかかり効率が低下します。
そのため、一方で業務上減らせることを探して、やらなくてよいことは減らすようにしましょう。
(ここらへんは改善業務的な内容なので別途記事にします)
【業務を減らすポイント】
1.なくしても問題ない業務か
2.まとめてやれないか
3.代替案はあるか(業務負荷が軽くなる)
まとめ
以上が品質保証の考え方の概要で、この記事の内容が全ての品質保証の考え方も網羅してる訳ではありませんが最低限持っていて損はないです。
設計・製造過程から不具合を出さない仕組み作りが自社や客先・ユーザー共にwinwinの関係に繋がる考え方ではないかと思います。
以上、品質保証の考え方について、まとめてみました。
つづく
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